

コラム2024年4月22日
それぞれ個人差はありますが、健康的な歯茎の色は一般的に薄いピンク色です。しかし生活習慣や過去の治療などで、歯茎が変色する原因はさまざまあります。変色する原因についてお話しします。
・喫煙
タバコを吸う習慣がある人は、歯茎が全体的に黒ずんで見えるようになります。タバコには「タール」と呼ばれる着色性の物質が含まれており、習慣的に喫煙することで歯茎への付着が促進されます。
また、タバコを吸うとニコチンによって血管が収縮するため、血行が悪くなります。すると肌を守る「メラニン色素」が生成され、歯茎に沈着することで黒ずんでしまうのです。
肌が日光を浴びると黒く日焼けするように、歯茎も同じように色素が沈着すれば黒くなってしまいます。
・歯肉炎
歯磨きが不十分で歯垢や歯石などが歯に溜まり、歯茎に炎症がある場合、赤く腫れます。歯と歯茎の間に歯垢が溜まり細菌が繁殖することで歯肉炎をもたらすため、歯茎がピンク色ではなく赤みが強いと感じる場合は要注意です。放っておくとやがて、歯周病になる可能性もあります。
・金属の被せ物
被せ物や差し歯で金属を使用すると、長期間の使用で歯茎が黒く変色することがあります。これを「メタルタトゥー」といいます。
金属補綴物から金属イオンが溶け出し、歯茎を黒ずませてしまっているのです。
健康的な歯茎の色は、日々の習慣や歯みがきで保たれます。しかし、変色してしまった歯茎はすぐには戻りません。次回は、改善方法をご紹介します。
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