歯の詰め物、被せ物が取れる原因

コラム2023年8月14日

今回は詰め物、被せ物がれる原因についてお話しします。

・詰め物の劣化

詰め物を歯につける時は、医療用の接着剤が使用されます。

しかし、セメントには寿命があり、時間の経過とともに少しずつ接着力が低下してきます。そのために、詰め物が外れてしまうのです。

・虫歯の再発

詰め物をしているからといって、その部分が虫歯にならないとは限りません。

詰め物と歯のすき間からむし歯菌が入り込んでしまうと、詰め物の裏側でむし歯が再発してしまうのです。むし歯が再発すると、歯が溶かされて歯の形が変わってしまいます。詰め物の形は変わらなくても、歯の形が変わってしまうことで、双方がぴったりと合わなくなるので、詰め物が外れてしまいます。

・歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりや食いしばりは、歯に過剰な力がかかってしまいます。

その力によって、詰め物をくっつけているセメントが破壊されることがあり、長年継続することで、詰め物が取れたり、一部が欠けたりすることがあります。

・噛み合わせ

歯は動きます。歯が動くことで、長い時間をかけて咬み合わせも少しずつ変化していきます。

普通の歯であれば、噛み合わせの変化にあわせて、歯のほうがすり減って形を変え、新しい噛み合わせになじんでいきます。

ところが、詰め物は硬いので中々すり減りません。変化を起こす前の噛み合わせにあわせて作られたままの状態なので、新しい噛み合わせに合わず、外れてしまいます。

詰め物や被せ物が外れて取れてしまった時は、その取れた物を捨てずにとっておいて下さい。捨ててしまったら、また作り直さなくてはいけません。そのまま元の場所に接着するだけで治る場合があります。

また、詰め物が取れた状態で放置すると、虫歯のリスクが急激に高くなります。なるべく早めに受診しましょう。

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